学問の道を散策しよう

本改訂新編は,藤原松三郎著数学解析第一編「微分積分学」第一巻および第二巻を現代仮名遣いに改め,用語の一部を現在ひろく用いられているものに置き換えたものである.微分積分学の分野では周知の高木貞治著「解析概論」が著名であるが,藤原の「微分積分学」は日本語で書かれた解析教程(Cours d’Analyse)として,数学解析全般の基礎たるべき,概念の確立と事項の集成とに重点をおいて執筆された.種々の事柄を長さを厭わず徹底的に解説している点に特長があり,個々の定理を出典文献を挙げて詳細に述べている.新編では仮名遣いを現代表記に改めたほか,より現代の読者が読み易く分かり易いように表現や論証に手を加えた.学術用語についても,今日では使われることがなくなった術語を,現在定着しているものに置き換えた.原著の香りを出来る限り損なうことなく新たな命を吹き込んだ,名著の新たな発刊である


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