学問の道を散策しよう

彌永昌吉 ガロアの時代ガロアの数学
フランス革命後の激動の時代が生んだ天才数学者ガロア.彼が革命運動に身を投じる ことになった政治的背景には何があったのだろうか? 絶えず進歩してゆく数学においてガロアが出現したのは,どういう発展段階であった のか? 彼は20歳で決闘死する前夜までに,どんな形であの『ガロア理論』を遺していったの だろうか? 本書で著者は,ガロアが生きた時代背景とその生涯を,数学的背景まで含めて史料に 忠実に解説している.著者のみずみずしい感性とゆったりとした筆致によって綴られ た本書を通して,読者はガロアの時代とその数学を深く味わうことができるだろう。またヴェルサイユ宮殿やエコール・ノルマルのカラー図版をはじめ,パリ郊外のガロ アの生家跡や墓碑もカラー写真に地図つきで紹介されている。



有名なガロアの主著をフランス語原文から翻訳し、読者がガロア自身の論文をなるべく原文に近い形で理解できるよう、現代数学と歴史的経緯の2つの側面から解き明かす―。90歳を超えてなお現役であり続ける著者は、この前例のない新しい試みに取り組み、『ガロアの時代ガロアの数学』第二部数学篇として完結させた。著者の学問に対する真摯な姿勢と、これから数学を学ぼうとする全ての世代への暖かい眼差しが、読者をガロア理論の世界へといざなう、珠玉の名篇である。

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